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やぁみんな。歌うガイコツだよ。
よく「お腹から声を出して!」なんて言われるよね。
イメージはわかるんだけど、これもとっても誤解しやすい言葉の一つなんだ。
今日はお腹から声を出すって一体何?ってお話をするよ!
目次
- ○ なぜお腹を意識したがるのか
- ・お腹に力を入れると声が安定した感じになる
- ○ 腹筋って一体どこ?
- ・いい声にはいい呼吸、いい呼吸にはいい肋骨の動き
- ・お腹に力を入れることで妨げられる肋骨の動き
- ○ いい呼吸のためにお腹の力の抜きすぎにも注意
- ○ 正しい姿勢はお腹に適切な力を入れてくれる
- ・からだのバランスをとる6つのポイント
- ○ まとめ
なぜお腹を意識したがるのか
歌を習ったことがある人もない人も、僕が「声のワークショップをしている」って話をすると
「あー、お腹から声を出すとか、そう言う話でしょ?」
って言うんだ。
うーん、僕の声のワークショップはそんな話じゃ済まないよ!!
でもこの言葉って本当によく聞く話で、運動系の部活でも
「腹から声出せー!!!」って言う場面をよく見るよね。
一体いつから始まったんだろう…
残念ながら
"お腹に口はないんだ。"
お腹から声を出す、と言う言葉が頭を混乱させているかもしれないよ。
お腹に力を入れると声が安定した感じになる
お腹に力を入れて声を出すと、なんだか野太い安定した声に”聞こえる”よね。
よくお腹に手を当てて
「はっ!!!!!」
なんて声を出して練習している人を見かけるよ。
でもみんな、
「お!は!よ!う!」
なんて風に挨拶するかな?
もちろんしないよね。
お腹に力を入れると確かに声が安定した感じになるけど、
普段からそうやって声を出すことってあんまりないんだ。
でもフラフラした声ってやっぱり不安だから、力を入れて安定させたがる。
お腹に力を入れるのが一番わかりやすく感じてしまうわけだね。
だって喉には力が入っていない感じがするし、
声は安定するし、
野太い声が出るし、
これでいいんでしょ!って思いがちなんだ。
でも残念ながらそれだと
お腹に力が入りすぎて、うまく声が出ないんだ。
腹筋って一体どこ?
まず腹筋の誤解を解かないといけないんだ。
腹筋ってどこにあると思う?
ほとんどの人がお腹の前の部分、おへそのあたりを指すと思うんだ。
でも実際はそこだけではないんだ!!
腹筋はお腹の周りをぐるっと囲んでいる筋肉でなんだ。
肋骨の下の方から恥骨まで広がっていて、背中まであるんだよ
僕のこのツイートがわかりやすいね。
みんなおはよう。歌うガイコツだよ💀
— 歌うガイコツくん 声のワークショップ開催! (@utaugaikotsu) May 7, 2019
今日は腹筋の話。腹筋ってどこか正しくわかってるかな?#歌うガイコツ #ボイトレ
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いい声にはいい呼吸、いい呼吸にはいい肋骨の動き
腹筋の話をするためには実は肋骨の話が欠かせないんだ。
肋骨は実は呼吸に合わせて動いているんだ。
肋骨は肺や心臓といった大事な臓器を守っているんだけど、
それらを守る檻ではないんだ。
肋骨の下の部分を触りながら息を吸ってみよう。
肋骨が開いた感じに動くのがわかるかな?
いい声にはいい呼吸がとても大事。
そしてそのためには肋骨がいい動きをしていることが重要なんだ。
お腹に力を入れることで妨げられる肋骨の動き
今、肋骨を触りながら呼吸をしてもらったわけだけど、
そのときのお腹の動きを見てみよう。
呼吸に合わせてお腹も膨らんでいるよね。
これはお腹に空気が入っているのではなくて、
呼吸によって動いた横隔膜が内臓を押し出しているからなんだ。
つまり肋骨が動くとお腹も緩やかに膨らんだり、縮んだりするんだ。
と言うことはお腹に力を入れていると、肋骨の動きを妨げてしまうことがわかるよね。
いい呼吸のためにお腹の力の抜きすぎにも注意
せっかく楽に呼吸しようとしているのに、お腹にむきっと力を入れてしまったら、
柔軟なお腹の動きを止めてしまうんだ。
じゃあ力を抜けばいいのかな?
思いっきり力を抜いてみよう。
肋骨がお腹に乗っかる感じがするかな?
そうするとお腹が押しつぶされてうまく呼吸できないよね。
お腹の力の抜きすぎもNGなんだ。
お腹は程よく力が入っていて張りがあると、歌う時にもすぐに元の状態に戻りやすくなるんだ。
そうはいっても一体どうすればいいんだ〜〜〜!!
そのためには正しい姿勢が重要になるよ。
正しい姿勢はお腹に適切な力を入れてくれる
お腹の力加減を考えると混乱してしまいがちなんだけど、実はそれは正しい姿勢が解決してくれるんだ。
正しい姿勢をしていれば適切なところに力が入り、適切なところの力が抜けるんだ。
でもこの正しい姿勢も実は難しい。
日本では姿勢の教育で「まっすぐに」と言う言葉がよく使われているんだ。
みんなも聞いたことがあるよね。
でもからだにまっすぐな部分はないんだ。
だからまっすぐと考えるとからだに変な力が入ってしまうんだ。
からだのバランスをとる6つのポイント
からだは実は6つのポイントでバランスよく支えることができるんだ。
上から順番に、
・背骨のてっぺんと頭蓋骨の関節(AO関節)
・腕構造
・腰椎
・股関節
・膝の関節
・足の関節
これらが一直線上に並ぶととても楽に体を支えられるよ。
このツイートの図を見てみるとわかりやすいね。
お腹から声を出すって言うけどお腹に口はないよ💀
— 歌うガイコツくん 声のワークショップ開催! (@utaugaikotsu) May 28, 2019
正しい姿勢で声を出すと力が入り過ぎず抜き過ぎず、芯の通ったような声になるんだ。
からだは6つのポイントでバランスをとってるよ。
首だけ出ていないか、腰が前に出ていないか、肩を前に巻き込んでいないか、チェックしてみよう pic.twitter.com/MreJNW7z3s
正しくからだが支えられていると芯の通ったような声がするよ。
もしかしたらしっかり声が出て”お腹から声が出ているような感じ”がするかもしれない。
これらの6つのポイントを順番にチェックしてみよう。
首が前に出すぎていたり肩が前に出たり、反り腰になったり、
意外と一つ一つ見ていくと姿勢ってなかなか難しいよ!
姿勢の話は今度詳しくやるね。
まとめ
お腹から声を出すって言うけど、結局お腹に力を入れちゃうと肋骨の動きを妨げて呼吸がうまくできないことはわかったかな?
腹筋はぐるっとお腹を囲んでいて、呼吸の際に膨らんだり縮んだりするよ。
お腹に適切な力を入れるためには正しい姿勢を学ぼう!
僕の声のワークショップ、僕の中の人のレッスンではこういった声を出すためのからだのことを教えて行くんだ。
声はからだの使い方でもっともっとよくなるよ!
ツイッターで大人気の僕の声のワークショップ、スカイプレッスン、ぜひ体験してみてね💀
声のワークショップ情報
https://kitayukina.com/utaugaikotsu/
スカイプレッスン
http://bit.ly/2rP9a7s
それじゃあ今日はこのへんで!またね!